東北・月山、八甲田山、岩木山スキーツアー

2010年4月28日(水)夜~5月5日(祝)

パーティー:Oさん夫妻、TKEさん、私、家内

<はじめに>

 本当は、北アの薬師~双六あたりで山スキーしたいところだが、7日間も足が持ちそうもない。よって、昨年、一昨年と同様、みちのくスキーツアーとした。当初、八甲田・岩木を考えていたが、30日の青森は雨予報なので、29日午後は奥只見・丸山スキー場、30日午前は月山・石跳沢コースとした。

<4月28日(水)>

 夕刻。自宅発。尼御前SAにて車中泊。

<4月29日(祝)>

 昼前、新潟付近に来ても雨が止まないので、丸山行きを止めてそのまま走り、寒河江SAにて、入浴・車中泊。

<4月30日(金)>月山・清水コース滑走

 明けると快晴。TKEさんと合流し、TKEさん車をネイチャーセンターに置いて、月山姥沢駐車場へ。この時点では、晴れていて、月山・湯殿山の雪屏風が望まれたのだが。

 リフト乗り場に着いたころから、曇って雪がちらついてきて、リフト終点では風雪模様。とりあえず姥ヶ岳を目指すが、風雪いよいよ激しく直下で断念。無視界滑降でリフト乗り場に戻り、レストハウスで休憩。

 しばらくすると、ややましになってきたので、またリフトで上がり、左方林間斜面を滑り降り、リフト乗り場、駐車場を経由して、昨年はクローズされていた清水コースへ。竹ざお完備で快適だが、終点の五色沼まで滑ると降りすぎなので、途中から、右方の林間に逸れて滑り、沼を左に見て、小沢のミニスノーブリッジを恐る恐る渡って車道に上がり、車道横を少々でネイチャーセンター分岐に到着。

 

 鳥海山を目指すTKEさんを見送り、寒河江SAにて入浴後、一路、青森を目指して走り、津軽SAで車中泊。

<5月1日(祝)>八甲田スキー場滑走

 黒石ICより八甲田を目指す途中、TKEさんから、天候不順のため鳥海を断念して岩木に向かうとの知らせ。少々時間はかかるが、結果的には、この時点で岩木に変更した方が正解だったのだ。というのは、風速25mの強風のため、ロープウェイが運休していたのである。仕方がないので、リフト回数券で数回滑るが、腐れ雪もあってすぐに飽きてしまい、ロープウェイ乗り場横の食堂に入った。

 さて、ここで奇遇があった。約10年前、ヨーロッパアルプスのオートルートでご一緒した東京在住のTKMRさんがお仲間と休憩されていたのであった。ロープウェイも動きそうもないし、当時のことを始めとして、しばらく、四方山話に花を咲かせた。

 午後も、同様に少し滑って、早々と八甲田温泉で入浴を済ませ、青森で買出し後、萱野茶屋で車中泊。

<5月2日(祝)>ロープウェイ~八甲田大岳~箒場岱コース滑走

 早朝、TKEさんと再会、かぐらスキー場で滑ってきたOさん夫妻とも合流。

 相変わらずの強風だが、心配した運休もなく、山頂へ(9:30)。P1324の左を巻き、赤倉岳山腹下部を延々トラバース後、沢状を辿り、ログハウス風の快適な大岳避難小屋へ登りつく(11:20)。

 

腹ごしらえをして、強風ふきすさぶ大岳山頂へ。約20年前に家内と訪れて以来である。南北八甲田の大展望を満喫する。

 

 火口の縁を滑り、東面大斜面をトラバース気味に台地状へ大滑降。さらに、竹ざお・シュプール・ペナントなど頼りに、全く楽しい滑走で、箒場岱バス停へ(14:00)。

 

 帰阪するTKEさんと別れ、八甲田温泉で入浴後、箒場岱バス停先のトイレ付き無料キャンプ場で車中泊。

<5月3日(祝)>谷地温泉~高田大岳滑走

 当初、ロープウェイ経由、赤倉岳からトラバースでアプローチするつもりだったが、紛れそうなので、谷地温泉から入山。中腹が急なうえにかなりの強風でモチベーション途切れかけるが、ツボ足に切り替え、徐々に傾斜も緩くなり、山頂へ。昨日同様、南北八甲田の大展望を満喫する。

 

 帰路は、スケール感八甲田一とも言われる、適度なザラメの大斜面を、快適そのものの快感スキー。

 谷地温泉で入浴後、弘前城で日本一の桜の饗宴を鑑賞、久し振りにごちそうを食して、岩木神社にて車中泊。

<5月4日(祝)>岩木山~長平コース滑走

 予定していた百沢コースは雪解けが進んでいて1時間近くの歩きを強いられそうなので、一昨年滑った長平(ながだい)コースに変更。下山地に車デポしてから、嶽温泉(8:25)からバス・リフトを乗り継いで、山頂へ(10:10)。鳳鳴小屋よりトラバース後、滑走開始。西法寺森Pにて小休止(11:30)。

 

 

 再び、滑り出したところで、私にアクシデント発生。荒れていない右方に滑り出た途端、前のめりに大転倒。左靴が締め具から外れて流れ止めが伸び切ったところで、流れ止めがカタパルトよろしくスキー板を下方へ放り出した瞬間、流れ止めが足から外れてしまったからたまらない。右下方カール状の大鳴沢へ向かってあれよあれよという間に直滑降、はるか下方、沢沿いに左方へ滑りこみ見えなくなってしまった。ルートはここから逆に尾根左方へ切り開きを下るので、回収は無理だと早合点し、徒歩下山宣言をしたのだが、切り開きをしばらく下ったところで、Oさんが尾根を右方に回りこむように探しに行ってくださった。見つからないと下山が遅れるので、私はトボトボと先に下山を始めたのだが、しんどい思いをしても単身探しに下ればよかったと後悔の念がじわじわと湧き上がってきた。ナクア白神スキー場に出て、少し下ったところで、皆が滑り下ってきた。おお。Oさんの背中に1本の板が背負われている!ありがたや、大鳴沢底に降りるところは急で雪崩の危険もあったとのこと。

 歩き5分ほどでゲレンデベースに着き(13:30)、デポ車で嶽温泉に戻り、百沢温泉で入浴。Oさん夫妻と別れ、アップルロード~R7~秋田道~秋田中央ICと走り、秋田市内にて夕食後、岩城みなと道の駅にて車中泊。

<5月5日(祝)>

 R7~山形道~R7~R345(笹川流れ海岸)~R7~北陸道と走って、帰阪した。

<おわりに>

 ディアミールの流れ止めは、マジックテープ式であるが、テープ面に雪が付いて甘くなっていたのだろう。2枚のリングにからめれば大丈夫だが素手でないと脱着できない。また、流れ止めに引っ張られたスキー板の先端が咽喉に当たったこともある。悩ましい問題ではある。

 さて、来季はどうしよう。毎年のように東北ではマンネリだし、北海道へ遠征しようか・・・。鍛えなおして、北アルプスにトライしようか・・・。




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