大雪、利尻・クワウンナイ川~オプタテシケ山、利尻山
1986年8月2日~10日
パーティー:L私、家内
<2日>
<3日>
<4日>
<6日>
十勝岳への縦走を、天候回復の見通し暗いため、オプタテシケ山で打ち切り、天気予報を頼りに、道内で唯一好天の見込まれる道北へ。
<8日>
鬼脇キャンプ場にテントを残し、海抜0mから林道を辿る。ここには熊がいないので安心だ。
登山道に入り、荒れたヤムナイ沢を渡り、登って行くと、鬼脇山が見えてくる。
前年に廃道指定されたせいか、道にはブッシュが覆い被さっている。お花畑のあたりから、左手上方に南稜の針峰群の偉容が望まれる。鴛泊コースや沓形コースからでは、味わえない眺めだ。
やっと鬼脇山に辿りつき、やれやれと思ったら、前方は凄いナイフリッジだ!
家内が「引き返そか」と弱気だ。しかし、標高にして8割がた登ってしまっているので、それはないでしょう。左のヤムナイ沢から、ガラガラと落石の音。念の為、補助ザイルをつけて、ナイフリッジにはめ込まれた大岩を渡る。やがて、前方に、通称「雲の掛け橋」が見えてくる。
全くボロボロのナイフリッジのため、尾根側面をトラバースして行く。ズルズルと足場の定まらぬガレ沢をトラバースし、岩場を攀じ、尾根に戻ると、山頂が間近に迫ってくる。
お花畑に励まされながら、急斜面を登りきり、約10mの岩場を補助ザイルをつけて攀じると南峰だ。振返ると登ってきた東稜の全貌が見下ろされる。
ここには、小さな社が鎖で固定されており、厳しい気象条件をうかがわせる。
ローソク岩を見ながら地獄谷をトラバースして、待望の北峰山頂!
鴛泊コース下山途中にて。
礼文島に渡り、礼文林道を散策。
次回は150種あまりの高山植物が咲き誇る最盛期に再訪したいものだ。